2011年3月16日水曜日

ネギは丈夫

原発の状況がどんどん悪くなってきている。現地の人々はどんなに不安な時間を過ごされているのか想像もできない。なんとか早期に安定状態になって欲しいを願わざるをえない。

こちらに来て、外食はほとんどしなくなった。ほとんど毎日三食を自炊で賄っている。外出するときもお弁当を持っていく。自給自足を目指す身としては当たり前のことだ。畑や冷蔵庫にある材料でできる料理を工夫して食卓に供するよう心がけている。

だが、時期的にどうしても野菜が手元に不足している。今日の昼ごはん、冷蔵庫を覗くと野菜室はほとんど空っぽ。うどんが目についたので、これでも食べるか、とは思うのだが、どう料理するか。それが問題。


そこでふと思いついた。秋にご近所からいただいたネギ。「畑に埋めておいたなあ。ひょっとするとあれがまだ食べられるかも!」 と、畑に行ったら、それらしきものが解けつつある雪の下に姿を表していた。早々に掘り出して、外の皮をむくとチャンと食べられそう。ネギにうどんなら、以前昼休みによく行った蕎麦屋でのスキヤキ風煮込みうどんと決めた。


それにしても、ネギってしぶといというか、丈夫だ。実に4ヶ月の間、土や雪の下でじっと待っていてくれた。新鮮なまま。味は何ら問題なしだ。これぞ自給自足向きな保存食というべきか。

めんつゆ、砂糖、水で汁を作り、煮ったところでうどん、肉、ネギを入れてグツグツ。最後に卵を落として出来上がり。あの蕎麦屋で食べたスキヤキ風煮込みうどんが復活した。ごちそうさま。

2011年3月12日土曜日

間伐作業中止

先日とは別の方から間伐作業のお誘いがあって、それが本日の予定でした。ところが、昨日の大地震。とんでもないことになりました。こちらでも地震の可能性がゼロじゃあないということで、間伐は延期になりました。妥当な判断と思います。

なので、昨日からずっとテレビに釘付け。本日午後4時現在、被害が各地から報告されて、死者行方不明者1500人を超えるとのこと。でも、こんなもんじゃないだろうと思わせる悲惨な映像がどんどん映し出されてる。それに輪をかけて、福島の原発が炉心溶融の危機。住民の安全も心配だけど、石油高騰の折、新たなエネルギー危機が加わって日本の将来に深刻な問題だ。

電気が来なければ、オール電化の我が家としてどうなる? と、我が身に直接振りかかってくる。テレビは既に電力各社で3時間の輪番停電実施の可能性を言っている。困るなあ、それは。

長野でも大きな被害と報道されているが、諏訪地域はほとんど問題なし。天気予報を同様に、長野っていうと長野市を中心とする北信の事を言うことが多いようで、特に今回は、野沢温泉あたりの被害が大きいらしい。こちら中信や、南信地区への地震の影響はほとんどない。いろいろな方からご心配のご連絡をいただいたがご安心ください。

2011年3月8日火曜日

除雪作業

昨日は、未明から久々の雪だった。原村における行政による除雪作業は主要道路だけで、支線は基本的には何もしない。まあ、当然といえばそうなんだけど、生活している身としては、困るものは困る。車のお腹を擦ってしまうような量が降れば、車社会崩壊となり家に閉じ込められちゃう。主要道路に出るまでの、約300メートルを何とかしなくては、買い物にも行けない。


と、そこは住民パワーで解決なのだ。ご近所さんにトラクターを持っている家があり、雪かきシャベルを後ろにアタッチ、そしてガアアと雪かきをしていただける。燃料をはじめとする機器維持費はご近所持ち寄りで運営しているのだという。

で、私、田舎暮らし初心者としてはとても興味ある作業なので、「今度雪が降ったら、トラクターの運転をさせて下さい。」と以前お願いした。そのための試運転も同時にその時に済ませておいた。

そして昨日、いよいよ出動のチャンスが来たのだ。イソイソと出かけ、トラクターの運転席に座った。

ディーゼル・エンジンは、まず余熱しなくちゃいけない。我が愛車エクストレイルはディーゼルだけどキーを捻ればブルルンとかかる。けど、 これはそうは行かない。余熱側にキーをひねって、ヒーターが赤くなったことを確認してから、スターター。で、ブルルンだ。


ギアをローに入れてクラッチを繋げば、力強く進む。積雪30cmもなんのその。なんとも頼もしい。ご近所をひと通り回るのに約2時間。

途中、手作業で雪かきをしている方々から「ご苦労様」「ありがとう」の言葉もうれしいです。頑張りました。

2011年3月7日月曜日

間伐のお手伝い

昨日の日曜日、近所の方が「間伐をするので見に来る?」とお誘い。お手伝いができるかもと出かけた。結論から言えば、プロがやる間伐作業、ただ見学するだけでとても素人が手を出す余地無し。だけど、いろいろ勉強になった。

見ていると、二人で言葉少なく手際鮮やかにチェーンソーでハンノキ大木を伐採。ウインチで倒す方向に引っ張るので、チェーンソー担当もかなり安心感があると言う。 方向によっては、電柱や電線さらに家があるわけだし、他の木に絡んじゃう可能性もあるわけ。倒す方向を確実することで事故発生を防いでいるわけだ。プロでも、やるべきことはチャンとやると、当たり前と言えば当たり前の事実だ。

間伐は後片付けが実は大変。枝打ちして、幹を運べる大きさに玉切りして、そして片付けなくちゃあならない。文字通りの重労働なのだ。プロは、グラップルというアタッチメントを付けたバックホーを持ち込んでガアガアとやっちゃうのです。腕の動きを見ているとガンダムのよう。枝をまとめる、それをつかんで一箇所に置く。太い幹は幹で、それも一箇所に。子供じゃあなくても、なんとなく憧れちゃう作業だよね。

お誘いいただいた家には、4歳のお子さんがいて、自分のバックホーを持ち出していっしょに作業をしていました。

2011年3月4日金曜日

スキー教室完了

2月は、久々のフルタイムでのお仕事が続き、体力的に厳しかった。それも肉体労働のスキー教室の先生。

月曜から水曜日午前中で1校、午後から金曜日で別の1校と言うペースで5週間びっしりのスケジュールだった。おまけに日曜日も出勤の要請が一回。後半は結構疲れがたまった。夜は宵のうちからウトウト。10時間睡眠でなんとかすべてのスケジュールをこなすことができた。まあ、頑張ればなんとかなるというある種の自信になりました。怪我が無くてよかった。


職場であるスキー場は、直線距離で約8km。車で行くと10分程度。職住近接の職場だった。実は家からも山頂は遠くに見える。試しに双眼鏡で覗くと、スキーヤーが豆粒のようだが確認可能だ。